2010年08月15日

因果関係?何ソレ美味しいの!?

毎年8月になると(常日頃も大して思考能力があるとは思えませんが)産経新聞や自称愛国者の皆さんがいきなり思考能力を奪われ、しかも3の倍数の日に顕著であるという現象について、当ブログでは数年前から注意を喚起してきましたが、今年の産経は3の倍数に加えて3のつく日(13日)もスコブル頭の悪いことを書いて、ますます世界のナベアツ化が進みました。6日と9日の産経は……例年通りで忌々しいほどゲスだった、と思っていただきたく。

心臓の移植を受けた40代の女性が手術後、食べ物の好みが変わり、性格が男っぽくなった。心臓を提供したドナーの家族を捜し出すと、バイク事故で脳死になった18歳の若者の嗜好(しこう)と一致していることがわかる。  ▼いわゆる「記憶する心臓」の事例が、アメリカで報告されている。似たような話が、二千数百年前の中国でもあったことを、加藤徹さんの『怪力乱神』(中央公論新社)で教えられた。

いや現代の事例はともかく中国のソレはほぼ間違いなく「おとぎ話」ですから。アレですか、産経抄子は「なよ竹のかぐや姫」は竹から生まれて月に帰ったとか、伊弉諾尊(イザナギノミコト)は死んだ妻を追ってマジで黄泉の国に行ったとか、1から10まで真に受ける子なんですかね?道理でカルトと親和性が高いわけだよ産経。

13日はおとぎ話を信じるファンタジー系新聞記者(はっきりいってキモい)が登場しましたが、 15日は15日で新しいオーディオカルト(オーディオマニアの一種で、疑似科学的な「音質向上」に血道を上げる一派のこと)の一派を立ち上げています。

日本でラジオ放送が始まったのは意外と新しく、大正14(1925)年3月のことである。夏目漱石も森鴎外もこの「文明の利器」を知ることはなかった。先の戦争が終わったときも、放送開始後20年しかたっていなかったことになる。
 ▼そのせいかどうか昭和20年8月15日正午、昭和天皇が「終戦の詔(みことのり)」を述べられたラジオの玉音放送もかなり聞き取りにくかったという。「詔」そのものも格調高い文語調だった。それだけにラジオを聴いた人たちの多くは、事態を正確に知るのに時間がかかったようだ。

「放送開始から20年しか経っていない→玉音放送は聞き取りにくかった」何だそりゃ。放送開始から年数が経過すると音質が向上するんですか?産経新聞から新たなオーディオカルトの誕生です!それがホントなら、当分の間は地上デジタル放送になんか移行できませんよねぇ。ラジオ放送開始から20年経ってもなお聞き取りにくかったとしたら、放送開始から20年も経ってない地デジの画質と音質たるや惨憺たる物になりそうですし(嘲)。もちろん、音質が悪いのは録音や送信や受信の設備が悪いのであって、空気に電波を浴びせ足りなかったとか送受信設備のエージング(慣らし運転)が足りなかったわけでは断じてありません。

こういう頓狂なことを書くわけですから、当然その後も酷い。終戦の玉音放送は俺も時々テレビなどで耳にしたことがありますが、原盤を聞いても大層聞きづらい(いや、音はそれなりにクリアですが、何を言っているのか理解できないんですよ)代物ですし、おまけに送受信設備その他が未発達で雑音も酷かったため、当時は珍解釈があったらしいです。作家の佐藤愛子氏も義父に趣旨を聞いては見たものの要領を得ず、午後になると「降伏した」という解釈が定説になってきたのですが、夜になってやっとこ敗戦を実感して涙が出た、という逸話を紹介しています。

 ▼佐藤さんはその悲しみの源を自ら、こう推測している。「みんなあんなに一生懸命戦ったのに。若者も壮年も老人、女、子供、みんなが国のために心身をすり減らしたのだ。私の涙の中には確かに戦友意識にも似た同胞への想いがあったと思う」。
 ▼恐らく当時の多くの人が抱いた感情だろう。敗戦を確認するのに時間がかかった分だけ、お互いをいたわる心が育(はぐく)まれたのかもしれない。そんな気持ちを持てたからこそ、奇跡ともいえる復興をなしえたのだ。65年たとうと、忘れてはならない。

書いたヤツの知性を疑っちゃうに十分なトンデモですね。敗戦直後は犯罪件数が激増したんですけど、産経的にはそれも「お互いをいたわる心」の為せる業なんでしょうか。ちなみに2ちゃんねる「産経抄ファンクラブ」スレによると、小説家の永井荷風はこの日「染物屋の老婆が持ってきた鶏肉とワインで休戦を喜ぶ宴会をして、皆酔って良い心持ちで寝た」旨を「断腸亭日乗」に記しているそうです。佐藤愛子氏よりはこちらの方が共感できます。復興についても、戦時統制だの空襲だので生活が困窮して生命すら脅かされていたときに戦争に負けたんですから、これからこの国は平和で豊かになるから俺も良い暮らしをするんだと、希望に燃えた人たちが成し遂げたのだと思いますがね。

上記のように因果関係を無視して理屈をこじつけるステキなコラムを読み「戦後教育」の失敗例ってこういうヤツのことを言うんだなと、しみじみ思った「敗戦の日」でした。ホントは駄コラムにツッコミ入れるのは後回しにしてコミケに行って、帰りに「かりぐらしのアリエッティ」を観たかったんだけど、いかんせん先立つものが……

posted by あぐりこら at 14:10| Comment(1) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
久しぶりに書き込みさせていただきます。

産経に関する当記事、非常に面白かったです。こんな新聞が「全国紙」として、有料で配布されていること自体が、不思議でなりません(笑)

>「戦後教育」の失敗例ってこういうヤツのことを言うんだな

この一言、秀逸です。。。

Posted by at 2010年08月15日 18:57
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