2010年05月04日

「いっぺん死」ぬくらいじゃ足りない人たち

石原慎太郎という耄碌爺は産経新聞紙上に連載エッセイ「日本よ」(……タイトルを書くだけで恥ずかしくなるんですけど?)を 持っています。ヨタクリごとを書いてる暇があったら1日8時間週5日都庁で仕事しろよ賭知事。そんな石原慎太郎(というかこんな犬野郎は「狆太郎」で十分ですので以下では狆太郎と呼称します)の最新エッセイがこれまた心底ろくでもない代物です。このブログのタイトルはご覧の通り「どいつもこいつもいっぺん死ね」ですが、この狆太郎と、後で登場する戸塚宏は「いっぺん」くたばるくらいじゃ足りないゲス野郎だと断言するに何の躊躇もありません。

文章の趣旨そのものはよくある「若者叩き」(「俗流若者論」とか呼ばれる例のアレ)で、金太郎飴みたいにどこで切っても酷い、余人をもって代え難い賭知事閣下の真骨頂とも言うべき代物ですが、そんな中でも最高にろくでもないのが以下の段落です。

帰するところは動物行動学者のコンラッド・ローレンツが説き、この日本においても大きな犠牲を払ってヨットスクールの戸塚宏氏がそれを実証した脳幹論の問題であって、この豊穣(ほうじょう)便利な文明の中でそれに溺れて子供に我慢を強いなかった無責任な親たちが子弟の脳幹を発達させず、基本的にひ弱な『子供大人』を育てたところにある。

「コンラッド・ローレンツ」というのはあまり耳にしない人名なのですが、どうやらWikipediaによると、「刷り込み」の発見でノーベル賞を受賞した動物行動学者コンラート・ローレンツのことのようです。「コンラート」の方が一般的なカナ表記だと思いますが、この爺さんはeventを「エベント」と書いたり、legacyを「レガシイ」と書いたりするイミフな横文字→カナ変換をしょっちゅう繰り出すので頭が無駄に疲れます( 何でLorenzが「ロオレンツ」じゃないんでしょうね?)。ともかく狆太郎の脳内ではローレンツ博士が「脳幹論」なるトンデモを「説」いたことになっているらしいのですが、曲がりなりにもノーベル賞まで受賞した人間がそんな軽率なことを言うモノか?と疑問に思って(※)「ローレンツ 脳幹」とグーグル先生にお伺いを立ててみました。

※ただし、実績ある科学者が絶対に軽率なことを口にしないということではありません。DNAの発見でノーベル賞を受賞したワトソン博士は近年人種差別発言で物議を醸しましたし、「水爆の父」テイラーは正真正銘の電波野郎でした。直近ですと、去年の後半あたりに日本のノーベル賞受賞科学者が雁首揃えて「スパコンは世界一でなくちゃダメなんです!」と謎の電波を撒き散らしていましたね。閑話休題。

……さて、延々とグーグルの検索結果を眺めて行ったのですが、100件くらい読んでいってもローレンツが「脳幹論」を提唱した論文なり著書の引用はおろか、それらのタイトルすら出てこない始末。いい加減辟易して、PageRankは高かったのですがリンクを踏むことすら汚らわしい気がして敢えて無視していた「戸塚ヨットスクール」のサイトを開いた時、謎は解けました。太陽ニュートリノをおつむに喰らったか何かが原因で、狆太郎の事実認識がデタラメになっているようです(←もちろん太陽ニュートリノが人間の思考に影響を与えるなどという事実はありません。「毒電波を受信した」と同義の文学的修辞というヤツです)。

戸塚宏と言えば悪名高い「戸塚ヨットスクール」の校長で「戸塚ヨットスクール事件」で障害致死の有罪判決を喰らってムショ送りになった人間。そして狆太郎と戸塚は長年にわたりズブズブの間柄で、狆太郎は「戸塚ヨットスクールを支援する会」なる支援団体を作っているほどです。その様子は戸塚の獄中日記からも読むことができます。

石原慎太郎氏は私にとって、ヨットの大先輩である。私がヨットを始めた頃、既に当時の日本のヨットマンの頂点にいた人物だ。
(略)
つまり、私は同じ時期に、同じ海でヨットレースをやった石原氏の仲間の一員だ、と言うことができる。
海の仲間の絆は強い。

さらに読み進めていくと出ました「脳幹論」。

オーストリア、ウィーンの動物行動学者コンラート・ローレンツ(Konrad Lorenz)は、ノーベル賞受賞学者で"近代行動学の父"と呼ばれているが、 その業績は、動物の行動を研究することで本能的行動を人間の営為と比較し、近代から現代にかけての文明万能の考え方に警鐘を鳴らした点にある。
人間性を特徴づける理性的行動をあまりにも高級視する反面、動物的本能的性向を低級なものと決めつける危険性を唱えた最初の比較行動学の権威。ローレンツの考え方は、そのまま私の「脳幹論」のバックボーンを支えてくれている。人間性は原始的動物性から連続した延長線上にあり、動物性の基盤なくして人間性の完成もあり得ない。私の言う「脳幹論」は、この動物性、本能性の基盤を、しっかりと作れ、と主張するものなのだ。

調査の結果判明したのは、どうやら「脳幹論」は戸塚の作ったトンデモ理論で、それは「ローレンツの考え方」に沿っていると戸塚が認識している、ということだけです。脳幹論が「ローレンツが説き」「戸塚宏氏がそれを実証した」と狆太郎が認識しているのは実に不可解、認知能力を疑うに十分です。戸塚先生、狆太郎の認知能力が大層怪しいのも、やっぱり脳幹が弱いからですか?(嘲)

しかもその脳幹論の惹句たるや「この日本においても大きな犠牲を払ってヨットスクールの戸塚宏氏がそれを実証した」ですからね、反吐が出るくらい下劣です。傷害致死罪でしょっぴかれてムショで数年間臭い飯を食ったことが、戸塚とその取り巻き連中に暴行されて死亡した「ヨットスクール」の生徒の命よりご大層な「犠牲」なのか。

ところで「日本のヨットマン」がどういうピラミッド構造なのか知りませんが、日本で初めてヨットによる単独無寄港太平洋横断を成功させた堀江謙一氏の方がよほど「頂点」にふさわしいんじゃないかな?と個人的には思ったりします。もっとも、本多勝一などの著書によると、かつて狆太郎は堀江氏の偉業(ヨットによる単独無寄港世界一周)をでっち上げに決まってると散々にdisったそうで……狆太郎や戸塚などの連中を見るに日本のヨットマンの「シーマンシップ」に絶望してしまいそうになるのは俺だけでしょうか?

ラベル:トンデモ
posted by あぐりこら at 01:45| Comment(3) | TrackBack(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まあ珍太郎といえば「元祖ネトウヨ」みたいな御仁ですから、多少くらい脳幹が崩れてても当然でしょう。こういう輩こそ戸塚さん家の「スパルタ教育」が必要しょう。
>基本的にひ弱な『子供大人』を育てたところにある
新井将敬の選挙ポスターに変なシールを貼り付けさせたクズにこんな事言われたかないですなあ。
Posted by t at 2010年05月04日 18:14
>基本的にひ弱な『子供大人』を育てたところにある

石原の子供って「精神的に丈夫そう」に見えないですけどね。
良純にいたってはヘタレぶりをバラエティーで自虐ネタにしてるし。
Posted by bogus-simotukare at 2010年05月09日 16:26
自称「左翼」をやっている"風"と申します(笑)

私なんぞは石原のことを「賭痴児」と呼んでおります。

石原こそ、「でっち上げ」野郎ですよね。

「百ぺん、千ぺん、いや万ぺん、死んでこい!」と言いたくなります。。。

私の関連記事、TBさせていただきます。。。

Posted by at 2010年05月13日 23:05
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

GWの中心で、「石原慎太郎は死ね!」と叫ぶ。。。
Excerpt: 『石原慎太郎よ、退場せよ!』 (斎藤貴男・吉田 司、洋泉社新書、2009年5月) 【目次】 まえがき 斎藤貴男 第1章   「小皇帝」石原...
Weblog: 風の歌が聞こえる街
Tracked: 2010-05-13 23:09

後期高齢者「石原慎太郎」の値打ち。。。
Excerpt: < 『石原慎太郎の値打ち』 (別冊宝島編集部、宝島社文庫、2003年3月) 【要旨】 1999年の東京都知事就任以来、人目を引く「政策」...
Weblog: 風の歌が聞こえる街
Tracked: 2010-05-13 23:11

斎藤貴男に学ぶ”詐欺師・公金泥棒”石原慎太郎批評。。。&ロリコン警察のことなど。。。
Excerpt:  おはよう。  朝から、ビールを飲んでいる”風”デス。  今日は、車の運転をする必要・予定はない。自転車には乗るかもしれないが、ま...
Weblog: 風の歌が聞こえる街
Tracked: 2010-05-13 23:13
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。