2010年01月14日

無知無教養無神経を自慢する産経抄子

松の内も開けてしまって何を今さらという感じですが、新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

新年一発目のエントリは「産経スピリット」溢れる 「【産経抄】1月14日」 を取り上げてみたいと思います。

ソフトバンクの王貞治球団会長は現役時代、国政選挙の日に担当記者から「選挙行ったんですか」と聞かれたことがある。「オレには選挙権、ないよ」と笑った王さんは、台湾籍である。

日本球界に燦然たる金字塔を打ち立てた王氏が、帰化していない筈がない!という思い込みでもあったんですかね?だとすれば、記者の無神経・傲慢が鼻につく質問です。

現役時代が、国際社会で中華人民共和国と台湾が、激しくせりあう時期と、重なったことともかかわりがある。当時の事情にくわしい作家の鈴木洋史さんによれば、王さんの「自負、自尊心が、自分の生活が有利になることを考えて籍を変えることを潔しとしないからだ」(『百年目の帰郷』小学館)。

……王貞治氏はガンを患ってプロ野球の監督からは引退したけれど、まだご存命です。倒れて以来とみに言ってることを聞き取りづらくなった長嶋茂雄氏と違って(もっとも、明瞭に聞き取れたからって意味が分かる保証はないというのがチョーさんのチョーさんたる所以なわけですがw)、言葉もしっかりしてますし意味もよく分かります。なんで本人ではなく「作家」に聞かなきゃいけないんでしょうか。直に質問するのは不躾だという自覚があるとか?

王さん以外にも、さまざまな理由であえて帰化しなかった永住外国人は少なくない。その決意は尊重した上で、「参政権を得たい人は帰化すれば済む。帰化しやすくすることを考えればいい」。国民新党の亀井静香代表の発言こそ、道理というものだ。

元の国籍と引き替えに国政選挙の選挙権も被選挙権も地方自治体選挙の選挙権も被選挙権をまとめて取得することしか認めない、0でなければ1だと決めつける1bit思考がここで出ました。「帰化はしたくないから国政選挙の参政権までは要らないけど、自分が住んでいる地方自治体の選挙くらいは投票したい」という永住外国人も結構いて、民主党政権は彼らの要望に応えているだけなんじゃないですかね?

政府・民主党が、永住外国人に対する地方参政権法案をごり押しするというのなら、「保守」を掲げて再生を図る野党自民党にとっては、絶好の機会ではないか。それなのに、「反対」の旗幟(きし)を鮮明にできないとは情けない。外国人の力を借りて、日本をよくするためにやるべきことはほかにある。

移民を受け入れたくて堪らない財界のご意向を受けた政治家がいて、党を挙げて「反対」を表明すると党を割りかねないために腰が引けているという、何とも情けないお家事情があるようです。

学校で習う漢字を減らされ続けてきたどれほどの日本人が、「褥瘡(じょくそう)」「痂皮(かひ)」といった専門用語を読めるだろう。インドネシアなどから、介護の仕事に意欲を燃やして来日した若者を、国家試験にこんな漢字を出してふるい落とそうとする。不思議な国としかいいようがない。

……ソコは「保守」の新聞なら、美しい国の文化である漢字を読めない日本人は情けない、戦後教育の失敗だ!と言うべきところですが(苦笑)「踏襲」を「ふしゅう」と読んだりして失笑を買いまくった前総理に気兼ねしてるんですかね?「褥瘡」は同じ姿勢でずっと座ったり寝たりしていると、圧迫された部分の血行が悪くなって壊死する「床ずれ」の事ですし、「痂皮」は「かさぶた」のことです。医療や介護の分野では普通に使われている専門用語で、祖母を在宅介護していた時分には、それまで介護と無縁な暮らしを送ってきた俺ですら「褥瘡」なんて言葉を小耳に挟んだくらいです。

そんなわけで、この試験問題批判は的外れにも程があります。現場で「褥瘡」「痂皮」を「床ずれ」「かさぶた」と言い換えることから始めて、しかる後に「褥瘡」「痂皮」などというメンドクサイ言葉を知らなくても資格を取れるようにしましょう、という手順を踏むのが筋なのに、「褥瘡」「痂皮」がフツーに使われている現状はそのままで、外国人であろうがなかろうが漢字も読めないまま資格を取らせて介護士いっちょあがり、なんてことで良いんですか?たぶん採用する側は「"褥瘡"も読めない人はお断り」となるはずです。そんな事態を招来するのが外国人介護士養成の目的なんでしょうか。

しかし、王貞治氏の国籍から入って、外国人の地方参政権問題を経て介護士資格の日本語に難癖を付けるって、文章構成が下手過ぎますね。産経のことだから目的は民主党政権批判に決まってるでしょうに、介護士資格の話を最後にくっつける必要がどこにあるのでしょうか。

posted by あぐりこら at 15:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。