2009年12月19日

これには同意せざるを得ない

山口二郎という政治学者がいます。この人の書くことはだいぶアレなので眉に唾を付けずには読めないと考えているのですが、そんな俺ですら大筋では同意せざるを得ないコラム「山口二郎の政治時評」が「週刊金曜日」780号に掲載されていました。サブタイトルは「他の基地は好きに使っておき沖縄の移設で日米同盟崩壊?冗談はやめていただきたい」です。読んでの通り普天間の海兵隊基地移設が揉めている件で「日米同盟の危機!」とか煽っているアホ共を批判したコラムです。

政権交代後、アメリカから「知日派」のアーミテージなどが日本にやってきて盛んに繰り広げた恫喝に対する日本のマスコミの姿勢を以下のように批判しています。

「朝日新聞」から「産経新聞」まで、不見識な日本のメディアはこれ(あぐりこら注:アーミテージなどの恫喝)を批判するどころか、お先棒を担いで日本を揺さぶりにかかる。

まったくごもっとも。産経新聞は「ルース米大使が日本側に激怒 岡田外相らの面前で大声張り上げる 普天間移設の年内決着断念で - MSN産経ニュース」なんて記事を書いており、この方面においては筆頭格です(岡田外相にもアメリカの外交筋にもあっさり否定されていましたが)。続く二つの段落の内容についても同意する点がありました。

日米同盟の基盤が崩壊するだって。冗談はやめてくれ。今議論しているのは海兵隊の基地をどうするかということだけだ。米軍は嘉手納も横田も三沢も、好きなように使っているし、その状態を変えたいとは政府与党の誰も言っていない。

鳩山由紀夫氏はかつて「米軍駐留無き日米安保」をぶち上げたりしてましたから「誰も言っていない」と断言するのもいささか慎重さに欠けますが、そんな鳩山総理ですら在日米軍を今すぐ一人残らず叩き出そうなどとは微塵も考えていないことは間違いないでしょうね。そして締め。

これで日米同盟の基盤が崩壊するとは一体どのような状態が出現するのか、アーミテージと日本のメディアに尋ねたい。無内容な言葉で国民を脅かすのは、恐喝屋の手口である。

恐怖を煽って理性的な判断ができない状態にして思想を吹き込むというのはマインドコントロール(別名「洗脳」)の常套手段です。もっとも、俺みたいに米軍の存在を日々意識するような土地に住んでると(俺は神奈川県在住です)「ほぉ、日米同盟の崩壊ってのはアレか?陸軍第1軍団司令部があるキャンプ座間とか、原子力空母の母港になってる横須賀港とか、厚木飛行場とか相模原補給廠とかをアメリカ軍が一切合切引き払って本国に帰っちまうのか?面白れぇ、やれるもんならやってもらおうじゃねぇか〈嘲」ってな調子で、目下マスコミが展開している安いFUD(Fear, Uncertainity, Doubt: 嘘や不確実な情報で恐怖を煽る印象操作の手口)には引っかからないんですけどねぇ。在日米軍と無縁な「平和ボケ」した生活を送っていて、FUDにコロッと引っかかれる人がうらやましい限りですよ。

posted by あぐりこら at 02:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ファンクラブだったかでも、神奈川県の米軍に関して逗子市が抜けていたのですが、こちらでも抜けていますね。
池子住宅は結構揉めたのに。座間や相模原よりも地元の反米軍感情は強いのでは。
軍事施設らしい軍事施設は無いですけど、花岡信昭が力説していたように「米兵を見たら強姦魔と思え」と考えたら、住民にとっては大きな脅威だと思います。
Posted by gaulliste at 2010年01月30日 16:26
> ファンクラブだったかでも、神奈川県の米軍に関して逗子市が抜けていたのですが、こちらでも抜けていますね。
単に当方の住処が神奈川県の中央部で、相模原の家族住宅とかキャンプ座間とか厚木飛行場とかには悩まされている一方で、逗子は滅多に行かないので注意がおろそかになってるというだけのことです。他意はありません。
Posted by あぐりこら at 2010年01月30日 17:05
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