2009年09月18日

男性名詞と女性名詞に関する与太

今回は趣向を変えてジェンダーな与太話です。

西洋にはブツの「性別」が決まっている言語があります。この風習は日本にも多少流入していて、たとえば船舶はアチラでは女性名詞なので、日本でも建造した船舶の最初の航海を「処女航海」と言ったりします。あとは紙なんかでも、古紙からではなく木材から作ったパルプは「ヴァージンパルプ」などといいますね。

ところで、アチラの言語には女性名詞があるからには当然男性名詞もあるわけですが、その割に我々が「処女○○」に対応する「童貞○○」という表記をこれっぽっちも見ないのは 何としたことでしょう?

たとえば自動車が男性名詞とすると、購入後の最初の運転は「童貞ドライブ」と呼べるわけです。 また、揮発性有機化学物質の臭気が抜けきっていない新しいクルマは「童貞臭い」と表現できますね……たとえ西洋にそういう言葉があったとしても、使いたくない言葉ではあります。「なんかこのクルマ、童貞臭くねぇ!?」とか迂闊に使ったら血の雨が降りそうです。

「処女航海」「ヴァージンパルプ」も、妄想想像するとかなりヒワイではありますから、あまり使いたくないですけどね。

posted by あぐりこら at 15:15| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
物品や船舶が女性名詞ってつまり女は船や乗り物と
同じ誰かの所有物とか財産でしかないって事ですよ

新品の物に対して処女という言葉がやたらに使われるのは非処女の女に対して「中古」だの「傷物」だのといった罵倒語が使われるのと同じで女の性とか処女性ってのは男性向けの商品でしかないって事です

童貞って言葉が使われないのも男性はあくまでも
所有者側であり商品を選別する側だから商品価値と
しての貞操というものが存在しないだけです


あとついでに言えば英語では処女も童貞も同じvirgin(バージン)という単語で表されます
Posted by みそ at 2009年09月27日 10:58
「処女航海」は「virgin voyage」ですが、おそらく英語voyageのルーツであろう仏語voyageは男性名詞です。また、先のコメントにも書かれています通り、virginという言葉は本来男女どちらも含意するので(ラテン語virgineus=処女の、童貞の)、「童貞航海」と訳してもいいところを「処女航海」と訳したのは日本人となります(ただし、英語virginは女性を指す場合が多いので、そのあたりをあまり考えずに訳した可能性が高いと思いますが)。

また、先に書かれているコメントでは、物質名詞の性別を人間のジェンダー的な話しと絡めて書かれておられますが、これはちょっと短絡すぎます。たとえば仏語で自転車を意味する単語はbicycletteとveloの二つがありますが、前者は女性名詞、後者は男性名詞になります。

現代のヨーロッパ各国語に強い影響を与えているラテン語では、語尾がaやioで終わる単語は強制的に女性名詞となるなど、完全に外形的に決められている部分もあります。
少なくとも私の知るかぎり、仏語では「物質名詞の性別は人間のジェンダー・イメージとは無関係」「物質名詞の性別分けは基本的には意味が無い」というのはほとんどの文法書で書かれていると思います。
何かこじつけようとしても、軍(armee)や力(force)が女性名詞だったり、ブラジャー(soutien-gorge)が男性名詞だったりで、すぐに破綻・矛盾するのがオチだと思います。
(実際、フェミニストからもほとんど問題視されてないのではないでしょうか……いえ、浅学なのでそこはあまりよく知らないのですが)
Posted by 長文すみません at 2009年10月05日 08:59
陰ながら同志です。
Posted by 坂口健太 at 2009年10月10日 23:33
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